このセクションでは、デイトレード — 1日で完結する超短期売買の重要ポイントを実例とクイズで整理します。
PART 3で学んだテクニカル指標は、デイトレードでも活躍します。ただし、パラメータ(設定値)を日足向けからデイトレ向けに調整する必要があります。日足で標準的な「14期間」のRSIをそのまま1分足に適用しても、あまり有効に機能しません。このセクションでは、デイトレードの時間軸に最適化された指標の使い方を学びます。
デイトレードで使う移動平均線は、5分足チャートを基本とし、短期(5期間EMA)、中期(20期間EMA)、長期(60期間EMA)の3本を表示するのが定番です。60期間EMAは5分足で約5時間分に相当し、その日のトレンド方向を示します。
| 時間足 | 短期MA | 中期MA | 長期MA | 用途 |
|---|---|---|---|---|
| 1分足 | 5 EMA | 13 EMA | 26 EMA | スキャルピング向け |
| 5分足 | 5 EMA | 20 EMA | 60 EMA | デイトレの標準設定 |
| 15分足 | 5 EMA | 20 EMA | 50 EMA | 日中の中期トレンド確認 |
RSIのデイトレ向け設定は、5分足で7〜9期間が一般的です。日足の14期間より短く設定することで感度を上げ、デイトレの短い保有時間に対応します。閾値も日足より極端に設定し、80/20(日足では70/30)で判断するトレーダーが多いです。ストキャスティクスも同様に%Kの期間を5〜9に短縮するのが一般的です。
MACDの標準設定(12, 26, 9)はデイトレードにはやや遅いため、短い設定に変更します。5分足では(8, 17, 9)や(5, 13, 6)がよく使われます。デイトレードにおけるMACDの最も有効な使い方は、「シグナルラインクロス」よりも「ゼロラインクロス」です。MACDがゼロラインを上抜けた状態で買いポジションのみに限定することで、トレンド方向と逆のエントリーを避けることができます。
| 役割 | 推奨指標 | 使い方 |
|---|---|---|
| トレンド判断 | 20 EMA + 60 EMA(5分足) | MAの傾きと位置関係で方向を判断 |
| エントリータイミング | RSI(7期間) | 80/20の閾値でタイミングを計る |
| 勢い・手仕舞い | MACD(8,17,9) | ヒストグラムの方向転換で手仕舞い |
| 需給の基準 | VWAP | VWAPの上下でバイアスを決める |