このセクションでは、スイングトレード — 数日〜数週間の波を捉えるの重要ポイントを実例とクイズで整理します。
スイングトレードの設計思想を理解したところで、実際に使われる代表的な手法を学んでいきましょう。スイングトレードの手法は大きく4つに分類できます。「トレンドフォロー(押し目買い・戻り売り)」「ブレイクアウト」「平均回帰」「ギャップ活用」です。それぞれの特徴を理解し、相場の状況に応じて使い分けることが重要です。
押し目買いの成功率を高めるコツは、「押し目の深さ」を見極めることです。浅すぎる押し目(高値から2〜3%程度の下落)はまだ下がる余地がありますし、深すぎる押し目(高値から10%以上の下落)はトレンドが崩れ始めている可能性があります。理想的には、高値から5〜8%程度下落し、25日移動平均線や前回の押し安値水準に近づいたあたりが狙い目です。
平均回帰手法では、ボリンジャーバンドの−2σ付近まで下落した銘柄を買い、中心線(20日移動平均線)までの回帰を利益として狙います。ただし注意が必要なのは、強いトレンドが出ている場合は−2σに張り付いたまま下がり続ける「バンドウォーク」が発生することです。そのため、平均回帰手法はレンジ相場や穏やかなトレンドの中で使うのが原則です。
デイトレードの章でもギャップ(窓)について触れましたが、スイングトレードでもギャップは重要なシグナルです。日足レベルのギャップは、デイトレの分足ギャップよりも重要度が高く、その後のトレンドの方向性を示唆する強力な手がかりとなります。
| ギャップの種類 | 特徴 | スイングでの活用法 |
|---|---|---|
| ブレイクアウェイギャップ | 保ち合いからの放れで出現、出来高大 | ギャップ方向にエントリー。窓埋めは起きにくく、トレンド開始のシグナル |
| ランナウェイギャップ | トレンド途中で出現、勢い加速 | 既存ポジションの追加エントリーポイント。トレンド中間地点の目安にもなる |
| エグゾーションギャップ | トレンド終盤で出現、出来高急増後に失速 | 利確のシグナル。反転トレードのエントリーポイントにもなり得る |
| コモンギャップ | 特にトレンドに関係なく出現、出来高少 | 数日以内に窓を埋める傾向あり。窓埋め方向へのトレードが有効 |
スイングトレードでは特に「ブレイクアウェイギャップ」が重要です。これは数週間の保ち合いからギャップを伴って放れるパターンで、新しいトレンドの始まりを示します。このギャップが出た翌日以降に押し目を拾い、ギャップの下端を損切りラインとして設定するのが典型的な活用法です。