このセクションでは、チャートパターンと実戦エントリーの重要ポイントを実例とクイズで整理します。
前のセクションでは、トレンドの終わりを示す「反転パターン」を学びました。しかし、チャート上に現れるパターンのすべてが反転を意味するわけではありません。むしろ、トレンドの途中で一時的な「お休み」を取っているだけ、というケースのほうが多いのです。このような「トレンドが継続することを示唆するパターン」を継続パターン(コンティニュエーション・パターン)と呼びます。
相場格言に「トレンドは友」という言葉があります。統計的にも、トレンドは反転するより継続する確率のほうが高いとされています。つまり、継続パターンを正しく認識できれば、トレンドの途中で利益確定してしまう「もったいない売り」を減らし、トレンドに乗り続ける判断ができるようになります。
フラッグとペナントに共通する重要なポイントは、形成前に「旗竿」にあたる急激な値動き(ポール)が存在することです。ポールの長さが大きいほど、ブレイクアウト後の値動きも大きくなる傾向があります。また、形成期間中は出来高が減少し、ブレイクアウト時に出来高が急増するのが理想的な形です。
トライアングル(三角形パターン)は、高値と安値の幅が徐々に狭まっていくパターンです。売り手と買い手の力が拮抗し、やがてどちらかがブレイクする「エネルギーの収束」を表しています。三角形の形状によって3種類に分類されます。
トライアングルパターンでの売買タイミングは、三角形の境界線をブレイクした瞬間です。ただし注意点があります。三角形の先端(アペックス)に近づきすぎると、ブレイクしても値動きが小さくなる傾向があります。一般的に、三角形の横幅の3分の2までの地点でブレイクするのが理想的とされています。
レクタングルは最もシンプルな継続パターンですが、同時に反転パターンになることもあります。どちらにブレイクするかはパターンだけでは判断できないため、出来高や他のテクニカル指標と組み合わせて判断することが重要です。一般的には、ブレイク前のトレンド方向に抜ける確率が高いとされています。
| パターン | 形状 | ブレイク方向 | 形成期間 | 信頼性 |
|---|---|---|---|---|
| フラッグ | トレンド逆方向の平行チャネル | トレンド方向 | 1〜3週間 | 高 |
| ペナント | 小さな対称三角形 | トレンド方向 | 1〜3週間 | 高 |
| 対称三角形 | 収束する三角形 | トレンド方向が多い | 3〜8週間 | 中 |
| 上昇三角形 | 水平上限+上昇下限 | 上方 | 3〜8週間 | 高 |
| 下降三角形 | 水平下限+下降上限 | 下方 | 3〜8週間 | 高 |
| ウェッジ | 同方向に傾いた収束線 | ウェッジと逆方向 | 3〜8週間 | 中〜高 |
| レクタングル | 水平なレンジ | トレンド方向が多い | 2〜8週間 | 中 |