このセクションでは、財務三表を読めるようになるの重要ポイントを実例とクイズで整理します。
損益計算書(Profit & Loss Statement、略称PL)は、企業が「一定期間にどれだけ稼いだか」を示す財務諸表です。家計簿でいえば「今月の収入と支出のまとめ」にあたります。PLを読めるようになると、その企業がどのように利益を生み出しているかが一目でわかるようになります。
PLには「5つの利益」が段階的に並んでいます。売上高から費用を順番に引いていくことで、企業の収益構造が見えてきます。この「利益の階段」を理解することが、PL読解の第一歩です。
以下のグラフは、架空の企業「テック産業株式会社」の3年分のPL主要項目を比較したものです。各項目がどのように推移しているかを観察してみましょう。
| 利益段階 | 日本語 | 何がわかるか |
|---|---|---|
| 売上総利益 | 粗利 | 商品力・原価管理力 |
| 営業利益 | 本業の利益 | 本業の収益力 |
| 経常利益 | 経常利益 | 財務体質を含めた総合力 |
| 当期純利益 | 最終利益 | 株主への還元原資 |
| 業種 | 営業利益率の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| ソフトウェア・SaaS | 15〜30% | 原価が低く、スケールしやすい |
| 製造業 | 5〜10% | 設備投資・原材料費が重い |
| 小売業 | 2〜5% | 薄利多売が基本 |
| 不動産 | 10〜20% | 物件次第で大きく変動 |
| 金融業 | 20〜40% | 手数料ビジネスで高利益率 |