このセクションでは、トレンド系指標 — 方向性を捉えるの重要ポイントを実例とクイズで整理します。
移動平均線(Moving Average)は、一定期間の終値の平均値を線でつないだもので、テクニカル分析において最も基本的かつ広く使われている指標です。価格のランダムなブレ(ノイズ)を平滑化することで、トレンドの方向性を視覚的に把握できるようになります。
移動平均線には主に2つの種類があります。単純移動平均線(SMA)は全期間の終値を等しいウェイトで平均します。一方、指数平滑移動平均線(EMA)は直近の価格に大きなウェイトを置くため、トレンドの変化をより早く反映します。
| 期間 | 種別 | 用途 |
|---|---|---|
| 5日 | 短期 | 直近のモメンタムを捉える |
| 25日 | 短期〜中期 | 日本市場で最も使われる短期MA |
| 50日 | 中期 | 米国市場で標準的な中期MA |
| 75日 | 中期 | 日本市場で使われる中期MA |
| 200日 | 長期 | 大きなトレンドの方向性を判断 |
2本の異なる期間の移動平均線を組み合わせることで、売買シグナルを得ることができます。短期MAが長期MAを下から上に突き抜けることをゴールデンクロス(買いシグナル)、上から下に突き抜けることをデッドクロス(売りシグナル)と呼びます。
グランビルの法則は、米国のアナリストであるジョゼフ・グランビルが提唱した、移動平均線と株価の位置関係から売買タイミングを判断するための8つの法則です。買いシグナル4つ、売りシグナル4つで構成されます。
| 番号 | 種別 | 条件 |
|---|---|---|
| 買い1 | 新規買い | MAが下降後に横ばいまたは上昇に転じ、株価がMAを上抜け |
| 買い2 | 押し目買い | 上昇中のMAに株価が一時的に下落して再び上昇 |
| 買い3 | 買い増し | 株価がMAの上にあり、MAに向かって下落するもMAを割らずに反発 |
| 買い4 | 短期リバウンド | 下降中のMAから株価が大幅に下方乖離した場合の反発狙い |
| 売り1 | 新規売り | MAが上昇後に横ばいまたは下降に転じ、株価がMAを下抜け |
| 売り2 | 戻り売り | 下降中のMAに株価が一時的に上昇して再び下落 |
| 売り3 | 売り乗せ | 株価がMAの下にあり、MAに向かって上昇するもMAを超えずに反落 |
| 売り4 | 短期利確 | 上昇中のMAから株価が大幅に上方乖離した場合の利確 |