カリキュラムPART 3Ch.77.3
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目次
PART 3Chapter 7 · トレンド系指標 — 方向性を捉える

一目均衡表

このセクションでは、トレンド系指標 — 方向性を捉えるの重要ポイントを実例とクイズで整理します。

読了目安
14分
見出し
5
学習目標
3
このセクションで学べること
  • 1一目均衡表の5つの構成要素(転換線・基準線・先行スパンA/B・遅行スパン)を理解する
  • 2雲(くも)の厚さ・色・ねじれからトレンドの強さと転換を判断できる
  • 3三役好転・三役逆転の3条件を確認し、強力なシグナルを見分けられる

一目均衡表とは

一目均衡表は、1936年に一目山人(本名:細田悟一)が約2,000人のスタッフと共に7年の歳月をかけて開発した日本発のテクニカル指標です。時間の概念を重視し、5つの線と「雲」で構成されることが特徴です。海外でも「Ichimoku Cloud」として高い人気があります。

用語解説
一目均衡表(Ichimoku Kinko Hyo)
「相場の均衡状態を一目で把握する」という意味を持つテクニカル指標。転換線・基準線・先行スパンA・先行スパンB・遅行スパンの5本の線と、先行スパンA/Bの間に形成される「雲(くも)」で構成されます。

5つの構成要素

要素計算式意味
転換線(過去9日間の最高値 + 最安値) / 2短期的な均衡値。方向性の先行指標
基準線(過去26日間の最高値 + 最安値) / 2中期的な均衡値。トレンドの基準
先行スパンA(転換線 + 基準線) / 2 を26日先にプロット雲の一辺。短中期均衡の先行値
先行スパンB(過去52日間の最高値 + 最安値) / 2 を26日先にプロット雲の一辺。長期均衡の先行値
遅行スパン当日の終値を26日前にプロット現在と過去の比較。トレンド確認

雲(くも)の読み方

先行スパンAと先行スパンBの間に形成される領域を「雲」と呼びます。雲は支持帯・抵抗帯として機能し、雲の厚さがその強度を表します。先行スパンAが上にある場合は上昇トレンド(陽雲)、先行スパンBが上にある場合は下降トレンド(陰雲)を示唆します。

雲の基本的な見方
  • 株価が雲の上にあれば強気、下にあれば弱気
  • 雲が厚いほど支持・抵抗が強い。薄い雲は突破されやすい
  • 雲のねじれ(先行スパンA/Bの交差)はトレンド転換のサイン
  • 株価が雲の中にあるときはレンジ・もみ合い相場
一目均衡表チャート:転換線・基準線・先行スパン・遅行スパン・雲の全構成要素を表示

三役好転と三役逆転

一目均衡表には最も強力なシグナルとされる「三役好転」と「三役逆転」があります。3つの条件がすべて揃ったときに発生する希少なシグナルで、トレンドの信頼性が非常に高いとされます。

1
【条件1】転換線が基準線を上抜け(好転)/ 下抜け(逆転)
2
【条件2】遅行スパンが26日前の株価を上抜け(好転)/ 下抜け(逆転)
3
【条件3】株価が雲を上抜け(好転)/ 下抜け(逆転)
4
3つの条件がすべて揃うと三役好転(強い買いシグナル)/ 三役逆転(強い売りシグナル)が成立

時間論と波動論

一目均衡表の大きな特徴は「時間」を重視する点です。基本数値(9, 17, 26, 33, 42, 65, 76, 129, 172, 200, 257)と呼ばれる周期を用いて、変化日(トレンドが変わりやすい日)を予測します。また、波動論ではI波動、V波動、N波動、Y波動、P波動、S波動の6つの波動パターンを用いて値幅を分析します。

具体例
銘柄Cの一目均衡表を分析したところ、以下の状態です。(1)転換線が基準線を上回っている (2)遅行スパンが26日前の株価を上回った (3)株価が雲を上抜けたばかり。
3つの条件がすべて揃ったため、三役好転が成立しています。これは一目均衡表における最も強力な買いシグナルです。上昇トレンドの初期段階である可能性が高く、雲の上限をサポートとした押し目買い戦略が有効です。雲の下限を明確に割り込んだら損切りを検討しましょう。
理解度チェック
一目均衡表の「雲」は、どの2つの線の間に形成されますか?
理解度チェック
一目均衡表で三役好転が成立するために必要な3つの条件の組み合わせとして正しいものはどれですか?
理解度チェック
一目均衡表の雲が厚く、株価がその雲の中で推移している場合、一般的にどのような相場状態と解釈されますか?
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