パラボリックSAR
パラボリックSAR(Stop And Reverse)は、J・ウエルズ・ワイルダーが開発した指標で、トレンドの方向とストップロス(損切り)の水準を同時に示します。チャート上では放物線(パラボラ)状のドットで表示され、ドットが価格の下にあれば上昇トレンド、上にあれば下降トレンドと判断します。
パラボリックSAR(Parabolic Stop And Reverse)
トレンドの方向転換点を示す指標。SAR値がトレーリングストップの水準となり、価格がSARに到達するとトレンド反転のシグナルとなります。加速因子(AF)を用いてドットの位置を算出します。
パラボリックSARの計算
SAR(t+1) = SAR(t) + AF × (EP - SAR(t))
AF: 加速因子(初期値0.02、最大0.20)
EP: 極値(上昇時は最高値、下降時は最安値)
- トレンド相場で非常に有効。レンジ相場ではダマシが多発する
- トレーリングストップとして利用できる(利益確定の自動化)
- AF値を大きくするとシグナルが敏感に、小さくすると鈍感になる
- 他のトレンド指標(MA、ADXなど)と組み合わせて使うのが効果的
ADX(Average Directional Index)
ADXもワイルダーが開発した指標で、トレンドの「強さ」を数値化します。方向性を示す+DI(上昇力)と-DI(下降力)の差から算出され、0〜100の値を取ります。ADXの値が大きいほどトレンドが強く、小さいほどレンジ(もみ合い)であることを示します。
ADX(Average Directional Index)
トレンドの方向ではなく「強さ」を測定する指標。ADXが25以上で明確なトレンド、20以下でレンジ相場と判断するのが一般的です。+DIと-DIの位置関係でトレンドの方向も確認できます。
| ADXの値 | トレンドの強さ | 推奨戦略 |
|---|
| 0〜20 | トレンドなし(レンジ) | 逆張り系指標を活用 |
| 20〜25 | トレンド発生の兆し | ブレイクアウトに注意 |
| 25〜50 | 明確なトレンド | トレンドフォロー戦略 |
| 50〜75 | 非常に強いトレンド | 順張り重視、利確も意識 |
| 75〜100 | 極めて強いトレンド(稀) | 過熱注意、反転に備える |
ドンチャンチャネル
ドンチャンチャネルは、リチャード・ドンチャンが考案したシンプルなチャネル指標です。過去n日間の最高値をアッパーバンド、最安値をロワーバンドとして描画します。タートルズのトレード手法でも有名で、ブレイクアウト戦略の基本となる指標です。
ドンチャンチャネル(Donchian Channel)
過去n日間の最高値(上限線)と最安値(下限線)、およびその中間値(中心線)で構成されるチャネル指標。上限線のブレイクは買いシグナル、下限線のブレイクは売りシグナルとなります。
ドンチャンチャネルの計算
上限線 = 過去n日間の最高値
下限線 = 過去n日間の最安値
中心線 = (上限線 + 下限線) / 2
トレンド系指標の使い分け
トレンドの方向を判断する指標
- 移動平均線(MA): 基本のトレンド判断
- 一目均衡表: 総合的なトレンド分析
- パラボリックSAR: トレンド反転の検知
- ドンチャンチャネル: ブレイクアウト判断
トレンドの強さを判断する指標
- ADX: トレンドの強弱を数値化
- ボリンジャーバンドの幅: ボラティリティ測定
- 移動平均線の傾き: トレンドの勢い
- 雲の厚さ: 支持・抵抗の強度
あなたはADXが15(レンジ相場)の銘柄Dに対してパラボリックSARの売買シグナルに従ってトレードしています。頻繁にSARが反転し、小さな損失が積み重なっています。
パラボリックSARはトレンド相場で威力を発揮する指標であり、ADXが20以下のレンジ相場では頻繁にダマシが発生します。ADXが25以上になるまでパラボリックSARのシグナルを待つか、レンジ相場に適した逆張り系指標(RSI、ストキャスティクスなど)に切り替えることが賢明です。
- まずADXなどでトレンドの有無を確認し、相場環境に合った指標を選択する
- トレンド系指標は遅行性がある。エントリーの確認に使い、予測には頼りすぎない
- 複数のトレンド系指標が同じ方向を示しているときは信頼性が高い
- トレンド系とオシレーター系を組み合わせることで、より精度の高い分析が可能
ADXの値が18を示しているとき、最も適切な売買戦略はどれですか?
パラボリックSARのドットが株価の下に表示されている場合、何を意味しますか?
ADXが35で+DIが-DIを上回っている場合、最も適切な判断はどれですか?